8月5日に行われた社内ミーティングにおいて、株式会社ファーメンステーション ( https://fermenstation.co.jp/ )代表の酒井里奈様にインターン生のための座談会を開いていただきました。ファーメンステーションは“発酵で楽しい社会を!”を理念として発酵技術の活用を通じた商品開発事業を展開されており、日本でも数少ないエタノール製造業者のひとつです。エタノールとは?といったところから精製のプロセスに至るまで酒井様は丁寧に解説してくださりました。

エタノールとはアルコールの一種です。消毒液や化粧品、香水などの成分の大部分を占めていますが、オーガニック化粧品といえど、エタノールに関しては工場で大量生産されたものを使用しているのが現状です。ファーメンステーションでは岩手県で有機栽培した米を発酵させたエタノールを自社製造しており、世界でも稀な生産者を追うことのできるエタノールを化粧品メーカーに納入しています。
酒井様は生ごみを発酵させて燃料にする技術に魅せられ、社会人10年目にして再度大学に入学されました。そこで携わった奥州のエタノール燃料の研究事業を引き継ぎ、コスト面から燃料化が不可能であっても付加価値をつけることで事業化を実現しています。休耕田を活用して米を有機栽培し、発酵粕も鶏や牛の餌にするなどひとつの無駄のないプロセスです。
酒井様の講演では、最初の一歩を踏み出す大切さを感じました。興味を持ったから勉強しよう、だめでも他のアプローチを試してみよう、など着実に自身の理想に近づく道を模索する生き方からは多くの学びがありました。
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